討鬼伝 レビュー|和風な世界で一狩り行こうぜ

公開日: : 最終更新日:2014/08/12 アクション , ,

Vita、PSP専用ゲーム、討鬼伝のゲームレビューです。

作品概要

2013年6月27日にコーエーテクモより発売された本作品は、和風な世界を舞台にしたアクションゲーム。
アクションゲームの中でもモンスターハンターに代表される、狩りゲーと呼ばれるジャンルです。

これまでにゴッドイーターやソウルサクリファイス等の狩りゲーが発売されていますが、それらの中でも一番モンスターハンターに近いタイプのゲームです。
結論から言ってしまうと、モンハンを楽しめるのであれば討鬼伝も間違いなく楽しめます。

世界観は和で統一されており、戦うことになる相手であるも世界観を崩さないデザインでまとめられています。
武器や防具も同じく和で統一されていますので、西洋風の装備は存在しません。
防具のデザインが統一されているので、どのような組み合わせでもあまり違和感を感じないのは世界観様々ですね。

6種類の武器の差別化はカンペキ!

討鬼伝で使用可能な武器は全部で6種類。
これらの武器の役割が綺麗に差別化されているのはお見事!!
いわゆる死に武器が存在せず、武器ごとの役割、武器間のシナジーがしっかりと考えられているため、どの武器でも楽しくプレイが可能です。
同ランクの武器で同じ敵と戦った場合にかかる時間がほぼ変わらないことからも、このバランス調整の素晴らしさが分かるかと思います。

蒐集欲をくすぐるミタマシステム

本作でのスキルはこのミタマを武器に装着することで発揮されます。
入手可能なミタマの数は200をも超える数とのことで、収集欲をかきたてられます。
入手方法はストーリー上のイベントから特定の鬼撃破などなどさまざま。

ミタマは日本の歴史上の英雄たちの魂という設定なのですが、一つ一つにイラストとボイスが搭載されているのは驚き。
最高同時に3種のミタマを装備することが出来るのですが、歴史上関連性のある組合せによって特殊スキルが発動したりなど、面白い仕様も搭載されています。

ミタマには最高10までのレベルがあり、お金を払うことでレベルアップが可能です。
一つレベルが上がるごとに新しいスキルを習得することが出来るのですが、同時に3種のスキルしか記憶しておくことが出来ず、それを超えてしまった場合にはどれか一つを選んで消さなければなりません。
レベルを下げる手段はあるので取り返しがつかなくなることはないのですが、レベル上昇には結構なお金がかかるためこれが微妙に不便。
一度覚えたスキルの中から3つを自由に選択することが出来れば嬉しいのですが…

また数が多くなる分、似たり寄ったりなものも多く存在します。
組合せスキル等の存在や、一部の強力なスキルの存在によって、どうしても下位互換、上位互換といったものが生まれてしまっているのは残念です。

全く気にならないロード時間

とにかくこれには大感動。
時間を感じさせないほど短いロード時間のマップ間移動に全く時間がかかりません。
美麗グラフィックとユーザビリティが見事に両立されています。

またモンスターハンターのように大型の敵がマップを移動しませんので、討伐対象がいるマップへ移動してしまえば、以後撃破まで一切のロードが発生しません。

無駄を省いたゲームデザイン

持ち込みアイテムは一切無く、ミタマごとに用意されたスキルで回復、罠などを設置可能。
ペイントボールは無く、大型に出会った時点で自動マーキング。
・・・と言ったようにユーザーにかかる手間が少なく、ストレスを感じさせない作りになっています。

常時気力が減り続ける鬼の目状況下のみとはいえ、部位破壊が可能な箇所と敵体力の可視化が出来るのが個人的に一番嬉しかったですね。
敵の体力が視えることにより、いつ終わるのか分からないストレスから解放されます。

狩りゲーの醍醐味、装備品の数もボリューミー

気になる装備品のボリュームは武器約400種、防具約100種とかなりの数!!
武器ごとのグラフィックも、初期段階から見栄えの良い物が揃っています。

気になったのは特定の素材を所持していないと派生先の武器の詳細が分からないこと。
入手可能になるのは先だとしても、条件が分かっていればモチベーション増加につながりますのでアップデートに期待。

また武器間バランス調整との兼ね合いか、どの武器も派生の形が同じというのも気になりました。
どの武器を使っていても、現状一番強い武器を比較すると、同程度の攻撃力、属性、会心率となってしまいます。

地味に便利な手帳システム

拠点のメニューで確認できるこの手帳。
敵ごと、マップごとに入手可能なアイテムが確認可能です。
一度手に入れたものが書き込まれ、未入手のものは???で表示されるというコレクター心をくすぐる仕様となっています。
検索やソートが出来ればさらに嬉しかったのですが・・・。

20種類以上の大型鬼を部位破壊でバラバラに

本作の大型鬼戦での鍵となる部位破壊というシステム。
部位破壊自体は他の狩りゲーにも存在するシステムなのですが、討鬼伝ではそのウェイトが異なります。

本作には20種類以上(亜種含む)の大型鬼が登場し、それぞれ複数の部位を持っています。
これら大型の鬼の生命力は凄まじく、倒すためには部位破壊し、剥き出しになった中身へと攻撃しなければなりません。
つまり部位破壊すればするだけ、敵にダメージを与えることが出来るチャンスが増えるという訳です。
全ての部位破壊を成功させると、全部位破壊報酬と言うものが貰えますので積極的に狙っていきましょう。


さて、モンスターハンターでは部位破壊後、すぐにその部位から素材を剥ぎ取りに行くようなプレイヤーは嫌われていました。
実は討鬼伝ではその逆、部位を破壊たらすぐに鬼祓い(モンハンで言う剥ぎ取り)をすることが推奨されます。

早く祓わないと部位が復活

破壊した部位はしばらくすると、再び鬼に吸収され元に戻ってしまいます。
吸収・回復されるとその部位の耐久力は全回復しますので、再び同じダメージを与えなければいけません。
鬼の中には吸収後、さらにパワーアップしてしまうものもいるため放置しておくことは百害あって一利なし。

鬼祓い速度上昇

各部位の鬼祓いには結構な時間がかかります。
基本的にターゲットされているプレイヤー以外は、皆で鬼祓いをすることを推奨いたします。
大勢で鬼祓いを行うことで、必要な時間が減少しすぐに祓うことが可能になります。
効率よく討伐するには、これが必須です。

全員がアイテムを獲得

討鬼伝では誰かが鬼祓いを成功させれば、全員が素材アイテムを入手することが出来ます。
そのため、部位破壊後に囮になっていたプレイヤーが損することはありません。
後腐れなく役割を分担することが出来ます。

ソロプレイでも問題無しの大ボリューム

ストーリーのエンディングまで約30時間、クリア後のやり込みはその後もまだまだ、と結構なボリュームです。
ストーリーをクリアした時点で獲得していたミタマが30前後、武器防具も全体の四分の一ほどしか出ていないことからも結構なボリュームであることが分かります。

エンドコンテンツまで楽しもうとすると、どうしても一人では無理、マルチプレイ必須なバランスになっていた従来の作品と比べて、討鬼伝ではソロプレイでも問題が無い作りです。
いわゆる集会場限定の鬼は存在しますが、NPCに協力してもらいながら進めることも出来ます。

ただし一部の任務にはNPCを連れて行くことが出来ないため、ソロでのすべての任務クリアはなかなか難しいかもしれません。

以外に賢いNPC

ソロプレイとマルチプレイの壁はやはり共闘してくれる人の存在。
討鬼伝では、NPCを一緒に連れて行くことが出来ます。
NPCごとに使用武器、ミタマ、行動AIが異なりますので、メンバーの穴を埋めるように構成が可能。
AIも意外に賢く、足手まといにはなりません。

マルチプレイも勿論充実

もちろんソロプレイだけではなくマルチプレイも充実。
アドホック通信によるプレイの他インフラストラクチャ通信によるマルチプレイも用意されています。

人数が多ければ多いほど快適

従来の狩りゲーでは死亡回数に上限が付いており、初心者が数回死んでしまいそのままクエスト失敗・・・というパターンがありました。
そのため初心者は敬遠されることが良くありました。

討鬼伝では体力が0になった時点ではまだ猶予があり、その状態で仲間に鬼祓いをかけてもらうことで復活することが可能です。
そのため死亡に対するペナルティが軽く初心者でもいるに越したことはありません。

戦闘面で出来ることが少なくとも、味方の支援、破壊した部位の鬼祓いなどの活躍の場がしっかりと用意されているのは今までの狩りゲーにはありませんでした。

ただし改善の余地あり

いくつかの改善点がありますが、一つは意思疎通が出来ないこと。
ゲーム内で取れるのはいくつかのアクションと、感情を表現するエモーションアイコン表示だけ。
せめて定型文チャットあたりは欲しかったです。

なんと7月12日のアップデートで簡易チャットが新しく追加されました。
かなりの数の定型文が追加されたため、意思疎通で困ることはまったくありません。
ここの開発のフットワークの軽さには頭が下がります。

そしてもう一つは拠点利用の不便さ。
一度部屋を退出しないと町の拠点を利用することが出来ません。
アドホックはまだしもインフラでは意思疎通の不便さも合わさって、いったん部屋を出てしまうと同じメンバーとプレイするのが困難になります。

7月頭のアップデートによって、部屋を出ることなく武器防具の鍛錬が出来るようになりました。
この調子でミタマの強化や武具の製造も可能となれば嬉しいですね。

総評

先述したように一番モンスターハンターに近い狩りゲーではあるものの、二番煎じ感はほとんど感じない高水準にまとまった作品です。
ユーザーのストレスを極限まで減らしている親切な作り、それでいて難易度が低いわけではないという絶妙な設計。

アクション体験版が公開されたときは、あまりの酷さに購入をやめたこともありましたが、あれからよくここまで改善されたものだと感動致しました。
ユーザーの声が届く作品はいま現在多くはありません。
討鬼伝がモンハンのようなコンテンツに成長していくのが今から楽しみです。

討鬼伝
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