新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 レビュー|ボイスにアニメに新要素!エトリアでの冒険再び!

公開日: : 最終更新日:2014/03/01 RPG ,

3DS専用ゲーム、新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女のゲームレビューです。

どんなゲームなの?

2013年6月27日に発売された新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女は、以前当サイトでもレビューをした【初代】世界樹の迷宮のリメイク作品です。
ジャンルは同じくダンジョンRPG、基本的システムはそのままに操作性等が改善されています。
難易度も三段階から選べるようになり、高難易度によって投げてしまった方にもオススメです。

本作の目玉として従来通りのキャラメイクが楽しめるクラシックモードの他、固有キャラクターやストーリー、キャラクターボイスやアニメーションが追加されたストーリーモードが追加されました。
前作に登場したキャラクターの新たな一面が分かったり、別の国や組織の話などが登場するなど世界観がこれまで以上に深く描かれています。
近代の研究施設のようなダンジョン等、樹海以外のダンジョンも新たに増えました。

ただしストーリーモードは『初代世界樹をクリアしたことがある方』、『新・世界樹のクラシックモードをクリアしたことがある方』でないとある理由から楽しさが半減してしまう可能性があります。
理由は後述しますが、お気を付け下さい。

いったいどこが変わったの?

リメイク作品なので、基本的には初代・世界樹の迷宮に沿って作られています。
しかし細かい所に手が加えられており、かゆい所に手が届くようにユーザービリティが向上いたしました。
新たなゲーム性を追加する新要素もあり、プレイ済みの方でも楽しむことが出来る造りとなっています。

キャラクター固定のストーリーモード

世界樹の迷宮といえば、キャラクター性をとことん排除したストイックなゲーム性で有名だったのですが、本作ではそれが一転、名前と設定が用意されているキャラクターを操作するストーリーモードをゲーム開始時に選ぶことが出来ます。
冒険の舞台は樹海だけでなく、新たに追加されたダンジョン、古代遺跡グラズヘイムを探索し、この施設の目的やそこで出会った少女フレドリカの記憶を戻すために奮闘することになります。

新・世界樹の迷宮でストーリーモードで操作することになるキャラクター達の画像

新・世界樹の迷宮の仲間キャラクターたち。画面一番左が本作主人公。

ボイスは戦闘中にも流れ、戦闘開始時に敵の弱点を教えてくれることも。
気になる方はオプションから消すことも出来ますのでご安心を。

ストーリーモードの追加職業

新たに追加された固定キャラクターのみでプレイするストーリーモード。
その主人公とヒロインに専用職が追加されました。

主人公は男で固定、台詞は無いいわゆる無個性主人公です。
職業も本編で新たに追加された『ハイランダー』という専用職で、槍を主体としたアタッカーとなります。
そしてヒロイン、フレドリカの職業は世界樹の迷宮2で追加された『ガンナー』です。
能力やスキルは本作用に調整されており、使いにくさが軽減されています。

新・世界樹の迷宮で新たに追加された職業であるハイランダーのスキルツリーの画像

主人公の職業であるハイランダー。自身のHPを削って相手にダメージを与える技が多い。

この新職業はストーリーモードをクリアすることで、クラシックモードでも使用可能になりますが、選べるグラフィックはそれぞれ主人公、フレドリカで固定です。

職業バランスの調整

壊れ性能だったスキルや、バグで効果が発揮されていなかったスキル等が調整され新たなバランスでまとめられました。
スキルツリーが変わっていたり、効果が変わっているもの、新しいスキルなどが存在するため、従来のプレイヤーも新鮮な気持ちでプレイすることが出来ます。
初代では後半にアンロックされる『ブシドー』『カースメイカー』の2職も最初から選ぶことが出来るので序盤の構成の幅が広がりました。
ストーリーモードではパーティーの職業構成が固定されているものの、中盤以降解禁される転職メニューから他のクラスへと変更することが出来るようになります。

また各種職業別のマスタリーが前提となっているスキルは、マスタリーが必要レベルに達した際に自動習得されます。
アルケミストは序盤から三属性の魔法を使えるようになりますし、実際に使ってみてからスキルポイントを割り振れるようになるため、スキル振り分けの失敗が少なくなりました。

新システム グリモア

スキル周りの新システムとして、グリモアと呼ばれるシステムが追加されました。

戦闘中に一定確率で起こるグリモアチャンス。
チャンスが発動したキャラクターの所持スキルと、そのターンに発動した敵モンスターのスキルが記録されたグリモアというアイテムが戦闘後に手に入ることがあります。
これにより目当てのスキルが記録されたグリモアを集めるという、世界樹シリーズに今までなかったトレハン要素を楽しむことが出来るようになりました。
レベル低下と引き換えにスキルポイントを振り直し出来る休養と組み合わせれば、スキルポイントの限界を超えたビルドを組むことが出来ます。

グリモアの合成画面の画像

味方のスキルだけでなく敵のスキルまでも使用可能になるグリモア。これを巡ってのハクスラも熱い。

グリモアは合成することも出来るため、集めることがとにかく楽しい。
新要素として成功していますね。

面白い機能ではあるものの、グリモア管理画面のユーザーインターフェースの悪さが気になります。
細かなソート機能、名前編集機能、保護機能などあって当たり前の機能がありません。

快適になったマッピング

初代世界樹のレビューで触れたマッピングシステムなのですが、今作では見事に不満点が解消。

設定を変更することによって、床と壁を自動記録できるようになりました。
オプションから設定しなければ従来通りのマッピングシステムのまま楽しむことが出来ますのも良いですね。
勿論デメリットはありませんのでご安心を。

更にメッセージ機能に予測変換機能が付いたことによって、入力がとても楽になりました。
ゲーム用語は途中まで文字を入力するだけで簡単に選ぶことが出来ますので、宝箱の中身のメモを簡単に取ることが出来ます。

そして一番驚きなのがフロアスキップ。
マップの探索をある程度終えたうえで次のフロアへの階段を見つけると、次回からその階段まで一瞬でワープすることが出来るようになりました。
移動にかかる時間が大幅に軽減されるのはとても快適です。

街の施設も改善

ぼったくりで有名だった宿屋の料金が引き下げられたほか、プレイヤー達の拠点であるギルドハウスが追加されました。
ここでは無料で使える倉庫や、冒険1回のあいだ常に効果を発揮するバフを受けたりといったことが出来ます。
倉庫は同じ種類のものがスタックされるようになったので、持ちきれなくなった消費アイテムの処理が格段に楽になりました。
先述したグリモアの装備・管理もこの拠点で行うことになります。

新・世界樹の迷宮での冒険の拠点となるギルドハウス内で料理を選んでいる画像。

ギルドハウスでは食事をして冒険に役立つ特殊能力を得ることも。

難易度低下をどう捉えるか

高難易度で有名だった初代世界樹と比べると、この新世界樹は遥かに低難易度と言えるでしょう。
先述したフロアスキップ機能、そして世界樹の迷宮4から引き続き登場する大量の経験値を落とす希少種の存在などがその理由です。

しかしそれでも全滅する難易度です。

今作で低難易度化したと言われている理由となる機能のほとんどは、これまで不便だったものが快適になったものです。
初見殺しのF.O.E、強力な毒、選択肢トラップ等、全滅の引き金となるものは多数存在します。
ゲーム本質としての難易度は保っていますので、これ間違いなく良調整であると断言出来ます。

フロアスキップやマッピング機能は設定でオンオフ切り替えることも出来ますし、ゲーム難易度自体をいつでも三段階から選ぶことが出来ますので、自分のスキルに合わせて変更するだけで各々に合った難易度を作ることが出来るのは見事な判断。

ストーリーに関する注意

初代世界樹では、後半樹海の奥へ辿り付いた時にあるアハ体験が待っていました。
その時の驚きについては前回のレビューにも書いた通り。

この驚きは世界の成り立ちについての設定が最後まで隠されていたことから起きたものなのですが、本作ではそれらの設定が隠すことなく小出しにされていきます。
そのため勘が悪い人でも、序盤も序盤から分かってしまうのです。
そのため、いざその問題のシーンが来ても感動が大きく薄れてしまいます。

ですので、ストーリーをまっさらな状態で楽しみたい方は必ずクラシックモードではじめてください。

総評

初代が発売されたのが2007年。
もう5年以上も前の作品ですが、今プレイしても色褪せない名作が新たに生まれ変わりました。

ストーリー等の新要素のみならず、クラシックモードを用意して従来のプレイヤーにも配慮している、まさに新の名に相応しいリメイク作品でした。
レベルを上げてダンジョンを探索し、対策を立てて強敵を倒す、とまさに昔ながらのゲームバランスを見劣りしない形に落とし込んでいます。
派手な演出もなければリアルなムービーもありませんがそれでも面白い。
ゲームとしての本質を、開発者がしっかりと理解している作品です。

新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女
ニンテンドー3DSソフト「 新 ・ 世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 」 オリジナル・サウンドトラック

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