ロックスミス レビュー|あなたのギターがコントローラーに!?
PS3,XBOX360,PC専用ゲーム、ロックスミスのゲームレビューです。
目次
どんなゲームなの?
このロックスミスというゲームは、Ubisoftから発売された音楽ゲームです。
対応ハードはPlaystation3、XBox360、そしてPC版がリリースされております。
音楽ゲームにも色々な種類がありますが、本作はギターフリークスやギターヒーローに代表されるギターのシミュレーションゲームなのですが、それら二つの作品とは一点だけ大きな違いが存在します。
それは本物のギターがコントローラーの替わりになるということです。
あなたの家には触っていない楽器がありませんか?
今までのギターゲームは専用コントローラーを使用するものが主流です。
プレイ方法も曲に合わせてボタンを押さえ、タイミングを合わせて別のボタンを押すといういわゆるごっこ遊びでした。
このロックスミスは、ゲームに付属しているケーブルでギターとゲーム機をつなぎ実際に弦を押さえて弾いていきます。
押さえるべき弦は、他の音ゲー同様に画面に表示されており、タイミングを合わせて弾くことでスコアが入ります。
同じ音さえ出れば弦の押さえ方は自由というのもポイントです。
同じ音でも様々な運指があるため自分が弾きやすいように弾くことができるのは嬉しいシステム。
まさにゲームの域を超えた楽器シミュレーターとなっています。
あなたの家には触っていない楽器が眠っていませんか?
挫折してしまった方が、再び楽器を触るための良いきっかけになるゲームソフトですよ。
楽器初心者にこそオススメしたい
全国のギタリスト待望のこのゲームなのですが、ギターを触ったことが無い初心者にこそお勧めしたいゲームです。
一から丁寧に説明をしてくれますので、初めて楽器に触る方でも理解できること、そして絶妙な難易度設定のおかげで挫折することなく上達することが出来ます。
敷居が高そう?そんなことはありません
確かに実物の楽器が必要という面では敷居が高いとは言えるでしょう。
しかしゲームの難易度的にはそのようなことはまったくありません。
このゲーム内の曲難易度は曲のフレーズごとに決められています。
始めは単音弾きからスタートし、上手く弾けると自動的に弾く量が増え、押さえる弦が複雑に。
逆に何度かミスをしてしまうとそれに合わせて自動的に難易度が調整されます。
他の音楽ゲームにありがちな、難しい曲を選んだら何が何だか分からない内に終わってしまったというようなことは一切ありません。
また曲とは別にプレイヤーランクというものが用意されており、このランクによって難易度の上限が決まります。
ですので、ギターの上達が難易度に追いつかないということもありません。
曲をプレイしている内にこのランクは上昇していき、減ることは無いのでご安心ください。
逆にギターベテランの方は、最初から高難易度でプレイすることが出来ないためじれったく思うかもしれませんね。
そういった意味でもギターが弾けない人が対象となっているゲームだと感じました。
色々なテクニックもゲームに影響
プレイヤーランクを上がっていくごとに変わる難易度。
難易度上昇に伴い様々なハンマリング、チョーキングと言ったギターに関わるテクニックも演奏に求められていくようになります。
テクニックを華麗にこなすことでボーナススコアも入るため、上達することがゲーム内にも影響があるのはかなりGOOD。
テクニック毎にチュートリアルも用意されていますので初心者も安心!!
段階を踏んでステップアップすることが出来ます。
どのような奏法で弾けばいいのかは曲演奏中の譜面、ノーツに記されています。
このノーツの種類は奏法ごとに分かれているため、判別がなかなか出来ないのは少し残念。
とは言え現状この方法がユーザーにとってベストな方法な気もするのですが。
周りに楽器経験者が居ればなお良し
ギター初心者向けに作られているこのゲーム。
確かに初めて触る方もプレイしている内に一曲を通して弾けるようになるのは素晴らしいと思います。
しかし気を付けてほしいことはフォームなどの間違いについては教えてもらえないということ。
当たり前ではあるのですが、変な癖がついてしまうと治しにくいものです。
周りに経験者が居ればぜひアドバイスをしてもらうと良いかもしれません。
また、インターネットで初心者向けのサイトを探してみるのも良いでしょう。
私はギタリストじゃなくてベーシストなんだけど…
ベースギターも曲を彩る大事なパート。
中にはベースギターしか持っていない方もたくさんいらっしゃるかと思います。
そんな皆様に朗報が。
なんと日本語版ロックスミスはベースギターにも対応しています。
元々はダウンロードコンテンツとして提供されていたベースギター対応が、日本語ローカライズの際に最初から導入されるようになりました。
逆にベースギターを持っていない方も、エレキギターを代わりに使うことが出来ます。
当たり前ではありますが、ギターの種類によって同じ曲でも弾く内容が大きく変わりますので、楽器さえ持っていればゲームを倍楽しむことが出来ます。
気になる収録曲は…
さて、気になる収録曲ですが、6種類の隠し曲を含めて全部で57曲もの楽曲が収録されております。
海外が誇る有名バンドの曲が数多く収録されていますので、知らない曲が全くないということは無いでしょう。
こちらのwikiに収録曲の詳細が書かれていますので気になる方はチェック!!
邦楽は収録されていません
残念ながらこのリストを見て分かるように、邦楽は一切収録されていません。
ダウンロードコンテンツでの邦楽配信予定も今のところないようです。
なじみ深い曲が選べないのは残念ですね。
洋楽に馴染みがない方は、知らない曲が多いため購入を躊躇されているかもしれません。
しかしここは逆に、普段あまり聴かないような曲を聴くことが出来るチャンスだと考えましょう。
また2013年のE3で発表された次回作にはB’zのultra soulが収録されることが決定しています。
今から発売が楽しみです。
アンプモードで楽器の練習
ゲームのメインモードである演奏パートとは別に、アンプモードという練習専用モードが搭載されています。
ゲームプレイに応じてアンロックされていくアンプやエフェクターを、それぞれ自由に組み合わせ音作りをしたうえで好きなように演奏できる素敵な機能です。
実際に様々なエフェクターを準備して、アンプを接続して…と考えるとスペースやお金が結構かかってしまうもの。
それがこのゲームソフト一本あれば、あっという間に自宅がミニスタジオに!!
実物と比べると流石に音質など見劣りしてしまう部分はあるものの、練習や趣味で使う分には全く問題ないレベルにまとまっています。
演奏中に音を瞬時に切り替えたりなどの細かい取り回しは効かないのは残念ですが、これは仕方がないことではあります。
総評
高難易度化、マンネリ化が進んでいた音ゲー業界を大きく変えた名作です。
楽器演奏の楽しさをゲームと融合することで、老若男女問わず、ビギナーベテラン問わず楽しむことが出来る一本です。
ゲームスキル=演奏スキルが上がるごとに、報酬として様々なエフェクターがアンロック、更に演奏できる曲の幅が広がると言ったようにゲーム内の全てが繋がっているデザインは見事。
ゲーム機と楽器を揃えるのは確かに結構なコストがかかってしまうものの、少しでも楽器に興味を持っている方なら、購入して損することは無いと断言出来る一作でした。