朧村正 レビュー|古き良き和風アクションRPG

公開日: : 最終更新日:2014/01/29 アクションRPG ,

Wii,Vita専用ゲーム、朧村正のゲームレビューです。


作品概要

今回レビューをまとめていくゲームは開発ヴァニラウェア、そしてマーベラスAQLより発売されたこのゲーム、朧村正
元禄時代を舞台に妖刀村正を巡る物語を楽しむことが出来る和風2DアクションRPGです。

アクションゲームとして難易度は決して難しくなく、老若男女問わず安心してプレイすることが出来ます。
難易度は合計三段階から選択する事が出来るため、アクションゲーム上級者も楽しめることでしょう。
低難易度では確かに簡単にクリアすることが出来るのですが、難易度を上げることで敵の攻撃等が激化するため、ごり押しが効かなくなり死んで覚える昔ながらのアクションゲームへと姿を変えます。
最高難易度である死狂モードではこちらの体力が1で固定されるという一つのミスも許されない地獄のような難度へ化けるため、別ゲームのように楽しむことが出来ました。

どうしても倒すことが出来ないボスが居たとしても、このゲームはあくまでもアクションRPG。
レベルを上げることで対処は可能なのが万人にお勧めできるポイントです。
またゲームオーバーになってしまっても、すぐに直前からリスタート出来るのが地味に嬉しいですね。

が、レベル上げに大きな落とし穴

レベルを上げることで主人公の基礎ステータスが上昇します。
刀には装備可能ステータスが指定されているため、レベルを上げればさらに強力な刀が装備できるというわけです。

そのためレベル上げは確かにプレイヤーの能力底上げに繋がるのですが、このゲームでは自身のレベルが上昇してキャラが強くなると共に、出現する敵やボスまでもが一緒に強くなっていくのです。
そのため強くなった実感があまり湧きません。

刀の作成に制限がかかっている序盤は、火力不足になったりアイテムの回復量がHPに追いつかなくなったり等、低レベル時よりも逆に不利になってしまうこともありますので無計画なレベル上げには注意が必要です。
と言っても最初からやり直さなければいけなくなるような所謂『詰み』状態にはならないようにバランス設計されていますので、安心しましょう。

元禄時代を2Dで再現

開発のヴァニラウェアお家芸と言ってもいい美麗2Dグラフィックはやはり素晴らしい。
物語の舞台である元禄時代の日本が美しく描かれており、田んぼや城、祇園や竹林、地獄に天界まで、世界観にあった舞台がいくつも用意されています。

史実や昔話が登場人物、舞台背景に使われておりノスタルジーを感じさせる世界観。
綺麗にまとまっているだけでなく、美麗なグラフィックで表現されている街並みや背景はプレイヤーを惹きつけます。

店で食べることで体力を回復等の効果を得ることが出来る各種料理にまで、グラフィック、食事シーンが用意されているのは見事。
深夜にプレイしているととにかくお腹が空いてきます。

世界観の拘りはBGMにまで

和のテイストでまとめられている朧村正、拘って作られている部分はグラフィックだけではありません。
作中に使われているBGMも和風テイストでまとめられています。

個人的に評価が高かったのがこのBGMの切り替わりの演出です。
マップ移動中に戦闘に入るとBGMが途切れることなく曲調が激しいものへと変わります。
戦闘が終わるとまた元の穏やかな曲調へと・・・というようにBGMがシームレスに切り替わるという洒落た作りになっています。

長すぎる道中

確かに素晴らしい舞台なのですが、ここに一つ残念なポイントが。
ストーリーの目的地と目的地を挟む道中が無駄に長いのです。

確かにすばらしい景色なのですが、実は作中に同じ形、同じ背景の道マップが多数存在します。
そのせいもあり中盤・終盤になるにつれて移動が億劫になっていきます。

Vita版にはファストトラベル機能があるものの、使用可能になるのがストーリークリア後。
最後のエンディングを見るためには、日本を再び横断することになるため嬉しい機能ではあるのですが、出来ることなら初めからアンロックされてれば・・・というのが素直な感想です。

二人の主人公、二つのストーリー

選べる主人公は、男主人公、女主人公の二人。
主人公によってゲーム本編中に使用することが出来る刀が異なります。

朧村正には全部で108種類の刀登場します。
これらの武器にはそれぞれ奥義と呼ばれる技が設定されており、その刀を装備しているときのみしか使用することが出来ません。
そのため、主人公ごとに使える奥義が変わってきます。

刀には奥義の他、攻撃力、特殊効果などが付与されており、その多種多様な刀の中から三本までを同時に装備することが可能です。
攻撃力を取るか、特殊効果のシナジーを取るか、はたまた使いやすい奥義で固めるかはプレイヤーの自由です。
初回プレイは癖がなく使いやすい奥義が揃っている女主人公・百姫編からプレイすると良いでしょう。

各主人公ごとに、ストーリー、ボスは別に用意されており、エンディングも男女合わせて6種類のエンディングが存在します。
クリア時間は各主人公ごとに10時間前後といったところでしょうか。
総プレイ時間としては短い部類に入るかと思います。

簡単操作でスタイリッシュアクション

攻撃ボタンと簡単なキー入力の組み合わせで、2Dフィールドの上でスタイリッシュにアクションすることが出来ますのでとても気持ち良い!
連続で攻撃をヒットさせると所謂コンボが続き、経験値ボーナスも貰えますので雑魚戦闘でも面白いです。

刀には太刀と大太刀の二種類が用意されており、攻撃モーションが変わります。
一撃一撃は軽いが使いやすい太刀、目押しによる操作が必要になるがハマれば強い大太刀。
このボスにはこちらの太刀で・・・と試行錯誤したりと、装備面でも楽しませていただきました。

Wii版とVita版、何が違うの?

Vita版はWii版の移植作品となりますので、ストーリー等には変化はありません。
またどちらもロード時間が気になることはありませんでした。

が、北米Wii版朧村正から追加されたファストトラベル機能や、トロフィー機能等の要素が新たに追加されていますので、未プレイの方はVita版の購入をおすすめします。
しかしWii版は発売から結構な日が経っている且つBest版が出ていることもあり、とてもお手ごろな価格で購入することが可能です。
所持ハード、お財布の中身と相談してどちらかを選びましょう。

コントローラーの形状が違うため、Wii版をプレイしていた方がVita版をプレイすると戸惑うこともあるかと思います。
が、細かく設定可能なキーコンフィグが搭載されているため心配はご無用。
基本的な部分ではあるのですが、アクションゲームには大切な部分ですよね。

そしてVita版についにDLCシナリオが追加されました。
ボリュームも難易度も十分、アクション面も大幅に変化し、今からでも十分楽しめる内容です。
アンロック式のDLCでないというだけ個人的には好評価。

総評

開発メーカーであるヴァニラウェアは所謂雰囲気ゲームがお家芸。
その中でも本作、朧村正は雰囲気だけでなくゲーム性も併せ持った作品でした。
ヴァニラウェア製のゲームは人を選ぶものが多いのですが、今作は間違いなく万人にお勧めできるゲームです。
特に今作は日本が舞台ですので、プレイヤー側も感情移入がしやすく世界観に没頭することが出来ます。

キーコンフィグ搭載やロード時間皆無といったノンストレスな作りも好感触。
とはいえユーザーインターフェース面では、ファストトラベル時期やレシピアイテムの並び順などもまだまだ気になる部分も。

アクションゲームの良さ、RPGの良さを上手いこと取り入れているのはGOOD。
確かに万人向け難易度ではあるものの、ゲームになれている方にとっては一番簡単な難易度では詰まることなくクリア出来てしまうかと思われます。
やはりボス戦でのトライ&エラー、そして苦労の末倒したときの感動が楽しい作品ですので、出来ることなら二番目の難易度、『修羅』モードでのプレイをお勧めいたします。

朧村正 (特典無し)
朧村正 1/8 百姫

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