レイトン教授VS逆転裁判 レビュー|ナルホド君が3Dになって帰ってきた!

公開日: : 最終更新日:2014/01/17 アドベンチャー ,

3DS専用ゲーム、レイトン教授VS逆転裁判のゲームレビューです。


どんなゲームなの?

逆転裁判シリーズレイトン教授シリーズのコラボレーションによって誕生したこのゲーム。
逆転裁判シリーズ主人公、成歩堂龍一(通称ナルホド君)とイギリスの大学で教授を務めているレイトン教授がお互いに協力し、物語の舞台である魔法や魔女が存在する不思議な町、ラビリンスシティの謎を解き明かしていくアドベンチャーゲームとなっています。

ゲームの流れとしては探索パートと裁判パートに分かれており、それを交互に進めていく形になります。
探索パートはレイトン教授シリーズが元となっており、住人への聞き込みをしつつさまざまなナゾと称されるパズルを解いていくことに。
そして裁判パートは逆転裁判シリーズが元となっており、探索パートで集めた証拠品や情報を使い事件の真相へと迫って行きます。

いくつかの追加要素はあるものの、基本的には原作シリーズと同じシステムですので、それらの作品をプレイしている方はこれまで同様のプレイ感覚で楽しむことが出来ますし、物語冒頭に章をまるまる使ったチュートリアルもありますので、初プレイの方も安心です。

探索パート

街に散らばるさまざまなナゾを解きつつ、事件に関わる情報を集めていきます。
ここでは主にレイトン教授を操作することになり、ここで集めた情報はこの後に続く裁判パートに持ち込まれることも。
逆転裁判で言う探偵パートにあたる部分と考えていただければ良いでしょう。

出題されるナゾは近年のレイトン教授シリーズのように、ひらめき系のものよりはトライ&エラーのパズル系のものが多いように感じました。
レイトンシリーズ同様に、出題されるナゾのほとんどが脈絡の無いものばかりだったのは残念です。
緊迫している中でもまったくストーリーと関係ないような問題が出題されるのはいただけません。
とはいえ物語の重要シーンでは、その場にあったナゾが出題されますので、全部が全部脈絡が無いという訳ではありません。

一部のナゾは難問ではありますが、探索中に見つけることが出来るヒントメダルを使用することによって、回答に関するちょっとしたヒントを聞くことが出来ます。
ヒントメダルは有限ではありますが数には困りませんので、詰まったらどんどん使っていきましょう。
とは言えひらめき系の問題は解けた時のアハ体験が堪りません。

実は、探索パートで出題されるナゾは全てスキップすることが出来ます。
スキップしたり、見つけることが出来なかったナゾは、後から再挑戦することが出来ますので、ヒントメダルは使いたくないけれど物語を早く進めたい…という方はどんどんスキップしてしまっても無問題です。

裁判パート

逆転裁判従来のシステムをそのままに、新要素として複数人に対しての同時尋問が追加されました。
ある証人が発した言葉を元に他の証人の言葉の矛盾を付くというシステムです。
また法廷パートでのキャラクター表示が3Dになったおかげで、キャラクターが生き生きとアクションをしてくれるようになりました。
文字と静止画だけの説明だった従来作品よりも情報が伝わりやすくなったのは素晴らしい。

裁判がメインでなくなったためか、証拠品の数は原作シリーズより大幅に減っているため難易度は低めです。
更には裁判パートでもヒントメダルを使用することが出来ますので、逆転裁判シリーズ未プレイの方にも配慮されています。
低難易度とは言ったものの、先述した複数人の証人の存在などによって面白さが損なわれていないのは流石といったところ。
検事役となるラビリンスシティの騎士、ジーケンも良い役でした。

裁判パートでの一転二転からの大逆転も原作さながら。
キャラ同士の掛け合いも原作同様、巧舟氏が担当されていますので、原作ファンも安心して会話を楽しむことが出来ます。

ゲームを彩るキャラクターたち

異色のコラボレーション作品であるこのレイトン教授VS逆転裁判。
作品同士でキャラクターの等身が明らかに違うものの、そこまでの違和感はありませんでした。
作中登場の新キャラクターたちは、基本的にレイトン教授シリーズベースのためよくも悪くも癖がありません。
逆転裁判シリーズ本編に出てくるような異様なまでにキャラが濃い人物は、冒頭にある裁判パートのチュートリアルにしか登場しないのは残念なところ。

キャラクターボイスに異議有り

両シリーズの主要人物は、有名な俳優達が声を当てています。
声優で無い人たちの声当てには反対の声を多く聞きますが、レイトンシリーズの二人は流石に数をこなしているだけあって、安定していますね。

ところが問題は逆転裁判側の二人、そして特にナルホド君。
終始、棒読みな挙句主人公のため多い台詞量。
緊迫したシーンが一瞬で笑いに変わる迷演技を披露してくれます。
せっかくの生き生きとしたアクションも、死んだような演技力で台無しでした。

次回作、逆転裁判5では声の担当が代わりますので今作の声に強い不満を持ったプレイヤーはご安心ください。

魔法世界を巡るストーリー

魔法と魔女が存在する世界が舞台になるため、原作とは勝手が違います。
レイトン教授はこれまでもなかなか不思議な世界を旅してきていることもあり落ち着いているものの、そういったものに馴染みが無いナルホド君たちの反応が面白い。
(とは言っても彼らお世界もイタコやら憑依やらの超常現象ばかりなのですが。)

従来と比べて重いストーリー

今作での裁判は、従来の司法裁判ではなく魔女裁判として扱われます。
本編のように依頼人を助け真犯人を逮捕、めでたしめでたしではなく、有罪が決まった者はその場で処刑されるという設定から、従来の物より重いストーリーとなっております。
そのため事件が終わった後も気持ちよくとはいかず、良い意味で心にしこりが残り、ストーリーの続きが気になりました。

蓋を開けてみればご都合主義ストーリー

しかし物語を進めれば進めていくほど、わくわくが疑問に変わっていきます。
そして物語が終盤になった時に待っているのは超展開からのご都合主義な物語。
レイトン教授シリーズプレイヤーならもうお分かりだとは思いますが、重いストーリーの果てに待っているのはいつも通りのトンデモシナリオです。
裁判パートが面白かっただけにとにかく残念でなりません。

更にはストーリー上にいくつもの矛盾を残したままゲームが終わります。
裁判パートのようにそのムジュンをつくことも出来ず…。
ご都合主義が悪い訳ではないのですが、ストーリー展開がとにかく不自然なのが問題点。

メインキャラクターの扱い

もう一つストーリー面で気になった部分がこちら。
主要キャラクターたちの扱いが悪いのが気になります。

裁判パート、事件も大詰めを迎え、プレイヤー自身が推理し犯人が使ったトリックを理解した瞬間…
レイトン教授「ようやく気付きましたね」
このパターンの多い事多い事。
だったら貴方が事件を解決して下さいと何度思ったことでしょう。
このせいで気持ち良さが半減されてしまいます。
このナルホド君と教授の優劣は最後まで変わりませんでした。

両作品のキャラ能力の差が云々というより、プレイヤーの手柄を持っていかれるという部分がとにかくガッカリ。
もし探索パートで解いたナゾを…といったように、ナルホド君と教授の立場が逆転したとしても同じく不満を感じたと思います。

また作中登場したある主要キャラクターも見せ場が無いまま突然フェードアウトしたりなど疑問点は尽きません。

総評

ゲームとして考えれば逆転裁判シリーズファン、レイトン教授シリーズファンが購入しても損はしない出来ではあります。
システム面では両作品を上手い事融合しており何も言うことは無かったのですが、その分ストーリーの稚拙さがとにかく気になりました。

壮大な舞台背景を匂わせておいて実は…というのはレイトン教授シリーズでは良くあることなので、免疫が付いている方も多そうではあるのですが、逆転裁判シリーズファンだがレイトン教授シリーズは未プレイという方は、要注意です。
待っているのは逆転裁判4以上のトンデモシナリオですので。

このような理由で、結構な値崩れが起きていて2000以下で購入出来てしまうのですが、クソゲーという訳でもありません。
作品を超えたキャラ同士の掛け合いや裁判パートでの証拠品提示を間違えてしまった時のツッコミ等、更にはレイトンの等身に関するメタな会話まであり何度も笑わせていただきました。
キャラクターのネーミングセンス等、巧舟節がさく裂しております。
作中BGMも原作シリーズの曲を上手い事アレンジしており、ファンなら一聴する価値はあります。

良い材料が揃っていたのですが調理方法を大きく間違えてしまったような作品でした。
どちらかの原作が未プレイだという方、特にレイトン教授はプレイしたことない方は先に原作をプレイした方が心の準備が出来そうです。

レイトン教授VS逆転裁判

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