影牢 ~ダークサイドプリンセス~ レビュー・評価・感想

公開日: : 最終更新日:2014/03/02 アクション ,

PS3,Vita専用ソフト、影牢 ~ダークサイドプリンセス~のレビュー・評価・感想まとめです。

影牢 ~ダークサイド プリンセス~

作品概要

影牢 ~ダークサイドプリンセス~は、コーエーテクモからに発売されたトラップアクションゲームです。
過去に

  • 刻命館
  • 影牢
  • 蒼魔灯
  • 影牢2

という同システムを用いた作品が発売されており、本作はそのシリーズ最新作という位置づけになっています。シリーズものではありますが、ストーリーは繋がっていないため過去の作品を事前にプレイする必要はありません。

ゲームの流れとしては、

  1. 章合間のインターミッションで罠の装備やアンロックを行う
  2. 各章ごとに襲いかかる侵入者を罠を使って撃退
  3. 合間には会話イベントによるストーリーが進行

これらを繰り返しゲームが進行していきます。

豊富なトラップでコンボを決めろ

本作に登場するトラップは全部で120種類以上。
これらのトラップには

  • 天井

の3種類が存在し、これらをマップ上に自由に配置し侵入者に備えます。トラップの組み合わせによっては連続で繋がるため、これらのコンボを考えるのもシリーズの醍醐味。これまで設置出来る罠は、天井・壁・床それぞれ1つずつでしたが、本作では罠種類による制限が無くなりました。設置するトラップを全て天井トラップということも可能となり、コンボの可能性が大きく広がりました。

トラップ毎にARKと呼ばれるスコアポイントが設定されており、ヒットさせることで加点されます。このARKの総取得数に応じてミッション終了時にWARLと呼ばれるポイントを獲得、このWARLを消費することで新たなトラップを解放することが出来ます。
コンボを決めるごとにこのARK取得量が増えていくため、トラップコンボを決めることは敵を倒す以外にも大きなメリットがあるということになりますね。

そして更に、本作ではストーリー進行とともに

  • ミッションに持っていける罠の総数
  • 設置できる罠の総数

が増加していくようになりました。
別の罠に拘束している間に、既に発動したトラップを設置し直すことで連続コンボを決めるという以前からのテクニックがありましたが、本作ではより簡単に爽快なトラップコンボを決めることが出来るようになりました。

オンラインを使った新要素

インターネットを使った新要素として、クロスクエストモードというシステムが追加されました。ミッションを自由に作成しオンライン上に公開し、それをアップ・ダウンロード出来ます。
マップや侵入者は自由に配置可能で、クリア条件まで細かく設定することが出来ます。また作成者がクリアした問題のみアップロードが可能なため、クリア不可能なミッションというものが存在しない点も良い仕様です。

もう一つのオンライン要素としてリプレイのYouTubeアップロード機能が存在します。PlayStation3版限定でVitaプレイヤーの方は残念ながらこの機能を使用することは出来ませんが、プレイの記録・トラップコンボの自慢などなど、ソーシャルメディアへの共有を簡単に行うことが出来ます。拍手音や悲鳴・歓声の追加機能もあるのが面白い。

難易度はシリーズ屈指

歴代最低難易度だった前作、影牢2とは打って変わって序盤からゲームオーバーの連続、高難易度なバランスに仕上がっています。
高難易度化の理由として挙げられるのは

  • メディウムのお願い
  • 敵の物量戦
  • 敵の罠耐性

以上の3点

メディウムのお願い

戦闘中にはメディウムのお願いとして、

  • 特定の部屋へ行け
  • 特定の罠を当てろ
  • 部屋の仕掛けを使って敵を倒せ

などの様々なサブミッションが発生します。

序盤は簡単に達成可能なものばかりですが、段々とじっくりコンボを考えなければ達成困難なものが多数出て来ます。これらの達成を目指すには高火力のトラップを使うばかりでは難しく必然的に戦闘時間が長くなるため、その分死亡率も増えてしまうため、チャプタークリアが非常に困難になります。

とは言えこのメディウムのお願い、必ずクリアしなければならないものではありません。達成することでボーナスが入るものの、慣れないうちは好きなように遊ぶことをおすすめします。慣れていくに連れて意識していけばいいものなので、初心者から上級者幅広く楽しめますね。

敵の物量戦

これまで侵入者戦は同時に二体まででしたが、本作では同時に三体を相手にすることになります。敵の組み合わせによっては一発のダメージが致命的、これにより難易度が一気に上昇しました。また出現侵入者総数も増え、序盤から10人以上の侵入者と戦うことに。

但し1チャプターはいくつかのwaveに区切られているため、何体か倒すことが出来ればそこがチェックポイントとなります。以後のコンティニューはそこからになりますので、一戦闘ごとの侵入者数はこれまでのシリーズと変わらない印象を受けました。

侵入者を倒すたびに新しい侵入者が出現するため、弱い敵・弱って動きが遅くなっている敵を敢えて残すなどの対策は必須。敵の構成を知ることも対策になるため何度もコンティニューすることになるでしょう。

敵の罠耐性

本作では特定の罠に対し耐性を持っている敵が序盤から多数出現します。耐性には

  • 怯んだ状態であれば効果があるもの
  • どんな状態でも一切効かないもの

の二種類が存在します。
戦闘を始める前に侵入者のデータを見ることが出来るため対処は可能です。が、敵の総数が多いため個別に対処していたのではきりがないのが現状。waveごとに持ち込む罠を付け替えることが出来ないため、準備を怠るとチャプター後半で詰まる可能性が高くなります。メニューから準備前まで戻ることは出来ますが、チャプターの初めからやり直すことになってしまいます。

そんな耐性ですが、アーマーブレイクというシステムによって破ることも可能です。耐性を持っている敵には弱点が設定されており、全ての弱点属性を命中させた上で、吹き飛ばし効果がある罠を当てることで鎧が壊れ罠耐性が無くなります。
ですがこの弱点、当ててみるまで一切が分からないのです。結局のところ当てずっぽうで狙うことになるうえ、序盤から複数の弱点を持つ=全ての弱点を付かないとアーマーブレイクが起こせない敵がやたら出てくるためゲームテンポが阻害されているような感想を受けました。

耐性確認もいちいちメニューを開かなければいけないのが煩わしい。もう少しUIに手を入れて欲しいというのが素直な感想です。

高難易度に対する救済措置は有り

以上の理由で非常に高い難易度を持っている影牢 ~ダークサイドプリンセス~ですが、救済措置が用意されています。
初期から取得しているオートディフェンスというアビリティをセットすることで、敵の攻撃に対し自動で緊急回避行動を取ることが出来るようになります。連続攻撃には弱いもののあるのと無いのとでは難易度は大違い。これさえあれば落ち着いてトラップまで誘導できるためゲームがかなり楽になりました。

とはいえデメリットも存在、取得ARK量が半分に減点されてしまいます。とは言え、その分コンボを狙って行けますのでコンボボーナスにより総取得量が激減するということはありません。ゲームバランス的に必須とも思えます。これなしでは一回の敵の攻撃を受けるだけでコンボが台無しになってしまうどころか、そのままハメ殺されることまで…

初心者向け機能ということですが、オートディフェンス無しがハードモード、有りがノーマルモードというように感じました。ARK以外のデメリットは無く、トロフィーにも影響しないためどんどん使って行っていいと思います。

演出面が大幅に劣化

ハードのスペックは上がったものの、ストーリー演出面が劣化しているのが気になりました。イベントシーン3Dポリゴンによる人形劇ではなく、簡単な紙芝居のみ。ストーリー展開もチャプター毎簡単なあらすじで終わってしまいます。悪 対 堕落した聖者の末裔という構図は面白いものの、演出面が貧弱なのは非常に勿体無い。
そのストーリーも分岐があるにしろ尻すぼみで終わってしまいます。初プレイ通常エンドまで3時間弱程しかかからなかったのは流石に…ゲーム部分が面白くなっていただけに残念です。エンディング自体も非常にあっさりとしたもので不満が残ります。

一方侵入者のプロフィールは非常に細かく書かれており、毎チャプター侵入者データを閲覧するのが面白い。敵兵のグラフィックには使い回しが多いですが、台詞は全員個別に設定されています。3Dモデルも自由に動かすことが出来、一度アーマーブレイクした敵に関しては鎧の有無も切り替え可能です。

UIがお粗末

先述したアーマーブレイク用の弱点が見れないことを含めて、UIがお粗末だなというのが正直な感想。特に気になったものが以下の3点。

  • 目的の情報を見るまでの手間
  • 確認できないメディウムのお願い
  • 部屋の仕掛け発動時のカメラワーク

目的の情報を見るまでの手間

敵の耐性や無効トラップ、現在発生中のメディウムのお願いなどなど、戦闘中にプレイヤーが確認したい情報は多数あります。メニューを開き確認することは出来るものの、目的の情報に達するまでのメニュー階層が深すぎるのが難点。

一つの情報を見るのに結構な手間が取られるうえに、何度も見ることになるという重要性の高い情報です。相手のライフゲージ下に表示という訳には行かなかったのでしょうか。

確認できないメディウムのお願い

各ミッション中には3人の下僕であるメディウムから様々なお題が出されます。各チャプターごとに各メディウム4種類ほどのお願いが出されるのですが、現在発生中のお願い以外を確認することが出来ないのです。
使用トラップが設定されていたり等があるため、どうしてこれをインターミッション中に見れなくしたのかが不思議でなりません。全てのお願いを達するというトロフィーがある以上やり込む際にはメモを取る等の手段を取らなければならないというびっくりな作りになっています。

部屋の仕掛け発動時のカメラワーク

シリーズおなじみ、スイッチで動く部屋の仕掛けは今作にもあるのですが、スイッチが押され部屋の仕掛けが稼働中はカメラが仕掛けに移りプレイヤーが見えなくなってしまいます。カメラのフォーカスが部屋の仕掛けに合っている際も敵は攻撃を仕掛けてきますので、見えないうちにこちらが大ダメージを受けてしまうことも稀ではありません。

オートディフェンスを付けていない場合は却ってこちらが不利になりますので、部屋の仕掛けはなるべくノータッチで行きましょう。

総評

基本的なシステムはこれまでのシリーズ同様ですが、ゲームとしてのプレイ感は大きく変化している印象を受けました。その理由としてはやはり難易度の上昇。それでもじっくり作戦を練り、考え通りのトラップコンボを決めた瞬間のアドレナリンが物凄い。逆に簡単に爽快なトラップコンボ、という訳には行かなくなったためしっくりこない人もいるかもしれません。
それでもトラップ同時設置数が大幅に増加したのはかなり大きいかと思います。トラップコンボの幅が広がったため、自分で新たなコンボを見つける楽しさ、人のプレイを見て勉強する楽しさが増加しました。

何度もコンティニューすることになるとは思いますが、ロード時間は非常に短くプレイは快適。UI部分に不備はあるものの、プレイは快適です。

ゲームのボリュームは賛否両論。クリアしてハイ終わりという方には向かないゲームですね。一方でコンボを考え自分だけのスーパープレイリプレイを作成する等の目的を持っている方にとっては長く遊ぶことが出来る一品でしょう。とはいえ、ストーリー部分がおざなりになっているのは否めないため、そちらを期待してはいけません。
一方トラップに関しては全60種類、更に全収集後にトラップのアップグレードも可能ということでかなりの充実ぶり。詰め将棋的なミッションモードが全100問あるため、パズルゲームのような楽しみもありました。

面白いのにかなりの粗が目立っているのがとても残念。コーエーテクモはアップデートに定評がありますので今後のアフターケアに期待します。少し手を加えればかなりの良作になったはずなのですが、惜しい作品でした。

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