フリーダムウォーズ レビュー|開発者はアクションゲームが嫌いなのでは?
PlayStationVita専用ソフト、フリーダムウォーズのレビュー・評価・感想まとめです。
作品概要
シフト及びディンプスが開発しソニーからに発売されたアクションゲームです。
パノプティコン(通称PT)と呼ばれるコロニー同士が、枯渇しかけている資源を奪い合っている荒廃した地球が舞台。この世界では生産性のない資源を食い潰すだけの人間は『咎人』と呼ばれており、生まれながら百万年の刑期を課せられている重犯罪者として扱われます。
咎人にはボランティアと呼ばれる
- 人材の奪還
- 対立パプティノコンの咎人の殲滅
- 相手拠点制圧
等の戦争行為に参加することで刑期を減刑することが可能。他の狩りゲーには無い独自のルールが適用されたミッションが多く狩りゲーとTPSを合わせたかのような新しいジャンルのゲームとなっています。
プレイヤーもそんな咎人の一人で、ディストピアと化している所属PTで刑期ゼロ、すなわち自由を獲得するために戦っていきます。
他の類似ゲームにない独自仕様として、茨を使った拘束や遠距離移動などが可能でさながら進撃の巨人の立体機動装置のよう。茨で敵を拘束し相手の部位を溶断したり敵大型兵器の足に引っ掛けた茨を引っ張りダウンさせたり等の様々な使い方が可能です。
宣伝にも力を入れていて、私自身情報が入るたびに発売日を今か今かと待っていました。体験版もプレイしいざ発売日…ところがいざ蓋を開けてみれば調整不足が目立つ有料β版と言っても過言ではないようなゲームが待っていました。
とてもこのページだけでは書ききれないため、いくつかのページに分けてレビュー致します。
フリーダムウォーズの一番の不満点
フリーダムウォーズをプレイしていくうえで挙がった不満点を別ページに分けてまとめました。
これら不満点のどれにも言えることなのですが、ちょっとの修正やテストプレイをすることで直すことが出来ただろうと思えるようなものばかりだということ。そしてそれがこのゲーム一番の不満点です。
開発はディンプスとは言え仮にもゴッドイーターに関わった富澤祐介氏がフリーダムウォーズにも関わっていたのに初代ゴッドイーター時に挙げられた不満点をまったくフィードバック出来ていないどころか同じことを繰り返していることには笑うしかありません。
総評
素材は良いのにそれをまったく活かせてない開発には怒りを通り越して呆れるばかり。これだけの素晴らしい素材が集まってこれほどのゲテモノが世に出て来るとは逆に驚きです。
フリーダムウォーズは良い点も沢山あるのにそれを埋め尽くすほどの不満点とイライラが勝ってしまい、ゲームを進める毎に評価が下がっていくゲームです。実際ゲーム序盤は良ゲーでした。
後半に進むに連れバランス調整はグダグダ、伏線は投げっぱなしと粗がどんどん目立つようになりイライラ三連戦を何度か繰り返しエンディングに辿り着いた瞬間、「あ、これはクソゲーの部類だ」と確信しました。
これからのアップデートで面白いゲームである可能性は十分ありますので購入を迷っている方はしばらく…せめてインフラストラクチャーモードが追加されるまでは待っても良いでしょう。おそらく値崩れするかと思いますし。
今後どのように面白くなろうが、発売日に買った私としては未完成品を買わされたという評価は覆りません。現状は狩りゲーではなくどれだけ仲間を壁にしつつ仲間を守るという訳の分からないゲームになっています。
とは言え買ったことを後悔しているわけでもありません。
フリーダムウォーズをプレイしていて最も面白かった瞬間は、同じくこのソフトを買った友人とこのゲームの不満点を言い合っている瞬間。フリーダムウォーズあるあるで盛り上がれますので一緒に買ってくれる友人がいる人は是非どうぞ。
Vitaの看板タイトルになるであろう作品を馬鹿な開発者自らおじゃんにした残念なゲームでした。
フリーダムウォーズはこんな人にオススメ!
- 理不尽な難易度が好きだ。
- シフト、ディンプスの信者だ。
- 一緒に買ってくれる友人がいる。
- アップデートを待つことが出来る。
フリーダムウォーズはこんな人には向かないかも…
- ゲームでストレスを溜めたくない。
- 公式サイトで公開されている要素に惹かれた。
- ゲームは普段あまりやらないけど好きな声優が出ている。
- 購入を迷っている。