フリーダムウォーズ レビュー・評価・感想 ストーリーやキャラクターに対する不満点

公開日: : 最終更新日:2014/07/01 アクション

当記事はフリーダムウォーズ レビュー・評価・感想からの派生記事で、主にストーリーやキャラクターに対する不満点をまとめています。

フリーダムウォーズの設定には心惹かれるものが多かったこともあり、なおさら手抜き感が腹立たしいのが非常に残念。

何をするのも許されないディストピア

プレイヤーが所属するパプティノコンでは、咎人の全てがガチガチに決められた法で管理されておりちょっとした行動でどんどん刑期が加算されていきます。

  • 相手の質問に否定をすれば法律違反
  • 独房で五歩歩けば法律違反
  • 横になって寝れば法律違反
  • 異性と話せば法律違反

など「これも駄目なのかよ!」と言いたくなるほどの禁則事項の多さと違反した時に流れる警報にビクビク。
何が法律違反なのかわからないプレイヤーと、記憶を失っているという設定の主人公がリンクし、感情移入しやすい仕様でお見事。

はじめは禁止されているこれらの基本動作もボランティアで得たポイントを消費して少しずつ権利を開放することが出来ます。何をするのも許されなかった序盤から少しずつ可能な行動が増えてくるとタイトル通り自由を勝ち取ってやった気がして大満足。

咎人には情報位と呼ばれる”ランク”があり

  • 指定された期間まで減刑する
  • 特定の権利を開放する

等の条件を満たすことで上の位へ上がるための考試を受けることが出来ます。(モンスターハンターシリーズの緊急クエスト的なもの)
無事考試を達成すれば晴れて上の位にあがり、新たな施設を利用できるようになったり行動可能範囲が増えるなどの特典が。このように少しずつ抑圧から開放されていくのが気持ち良い。

中盤から漂うネタ切れ感

少しずつ開放されていく権利にワクワクする序盤から一転、中盤からは開放される権利が

  • より効果の高い茨が使えるようになる
  • 武器生産設備を強化しより良い武器が作れるようになる

などのシステム的なものばかりに。
抑圧された世界観はどこへやら、あっという間にパプティノコンで生活するに困らないレベルの基本行動権利が揃ってしまいます。

ゲーム序盤は

  1. ストーリーを進めるためにはパプティノコンとの住人に協力してもらう必要がある
  2. でも他人と会話をする権限がない!
  3. 権利開放を目指す

という導線があったのですが、序盤をすぎるとただのお使いの繰り返しに。
お使いをお使いに感じさせない権利開放システムに魅力を感じただけに残念な仕様でした。

理不尽な安全保障局

咎人を管理する側のパプティノコン上層部…その中の組織の一つが安全保障局。要は咎人を見張り違反者に罰として刑期を与えるのが仕事の団体なのですが、(会話等の権利を開放した上で)一言話しかけられただけで難癖をつけられて刑期を増やされることがしばしば。
まさにディストピアらしくはあるのですが、そのせいで独特の世界観での会話イベントを楽しめないという弊害が。いつどこで刑を課されるか分からないため、パプティノコンの住人たちと会話する意欲が下がります。私は結局イベントポイントを行き来するだけになってしまいました。

これは個人的な好みの問題でもあるのですが、更に理不尽なのは安全保障局第35社会防衛群社会調査会隊長 ナタリアという女性の存在。イベントシーンで事ある毎にプレイヤーたちに難癖を付け刑を課すその理不尽さが恐ろしい。
分かりにくい例えではありますがハリー・ポッターでスネイプ先生に減点される気持ちが分かりました。

それだけなら所謂プレイヤーのヘイトを集める役割を持つキャラということで気にならなかったのですが、公式のキャラクター情報を見てみると

PT上層部と思想の代弁者であり、苛烈な取り締まりも行なうが、その根底にあるのは仲間を守りたいという愛情。しかし、それを表に出す事は無く、冷酷非情な女憲兵と思われている。

との一文が。
そしてそんな描写が作中にほとんど無いのが恐ろしい所。

愛情を持って接しているはずの仲間を理由も告げず意図不明の危険なボランティアに誘いしかも失敗、ストーリーの肝心な所で役に立たず、いつの間にかデレている良く分からないキャラクターでした。
そもそもこのキャラだけでなくどのキャラクターも描写が足りないため、結果的に憎まれ役であるナタリアばかりが目立ってしまっているのだと思います。

そもそも刑期は空気

このゲームのシステムを聞いたほとんどの人はエンディング=刑期0と想像するかと思いますが、実はこの刑期に大した意味はありません。
システム面で関わるのは上のランクへ上がるための考試受験条件だけ。この目標値も用意されたボランティアを一回ずつ遊べばお釣りが来るほど減刑されますので特に気にすることは無かったのです。

そして何よりも衝撃を受けたのがスタッフロールが流れた瞬間の残り刑期がまだ92万年程も残っていたということ。一応その後もおまけ程度のストーリーは進みますが、そのためには刑期をどんどん減らしていかなければならず、

  • 種類が少ないボランティア
  • 敵の種類も少ない
  • そのくせ無駄に数は多く硬い敵

そんなボランティアを繰り返す文字通りの作業をしなければならないのはまさに囚人。
トロフィーコンプリートを目指すのであればなおのことストーリーと関係のない減刑作業をしなければなりません。

豪華声優陣起用のキャラクター達

有名どころの声優を揃えてあるため、声優買いをした声優ファンの方もいるのではないでしょうか。
キャラクターと声のチョイスも問題なく、声に違和感のあるキャラクターや演技力不足が目立つキャラクター等はいませんでした。

先のナタリアに対する不満のように、問題はそこではなくストーリー進行・脚本にあったのです。

そもそも全キャラクターの描写が適当である

実はナタリアだけでなく他のキャラクターの描写も適当だったりします。

  • 大した出番も無いままシナリオ上で二択を迫られる兄妹
  • 歓迎会で挨拶したきり本編に関わらない同期メンバー達
  • 唐突に話題に挙がる黒幕アーベルの誰こいつ感
  • 正体がバレても何の驚きもない裏切り者の正体
  • 伏線もなく寝返る裏切り者その2

などなど言いたいことは山ほどありますが、特に描写不足が目立ったのがベアトリーチェの妹であるシルヴィアの行動理念
ゲーム中盤に勝手な勘違いから姉を批判しどこかへいなくなってしまうシルヴィア。再登場はエンディングになります。

本編シナリオのラスボスを撃破したかと思うと突然現れ、裏切り者その2と共にプレイヤーたちに反旗を翻すのですが、突如改心して何故かプレイヤーたちを助け出すシルヴィア。そして「借りは返したから///」と共に照れ顔。思考が全く追いつきません。
自ら襲った相手を自ら助けて借りを返したとはどういうことかとッツコミたくもありますが、ツッコミどころが多すぎて混乱したままスタッフロールに突入。なお裏切り者その2に対しては全くフォローもなく生死も不明

そんなキャラクター達の中で最も活躍・目立っていた男

そんな描写不足の中でもしっかりと活躍し目立っていたキャラクターもいます。
それは市民ユリアン、言ってしまえばモブキャラです。(声優も付いており固有グラもあるため厳密にはモブではありませんが)。

序盤敵パノプティコンに誘拐されそうになっているところをプレイヤーに助けられたユリアンは

  • 監視社会であるパノプティコン内にてそれを無効化する機構の作成
  • 情報屋以上に役立つ情報の提供
  • プロフィールデータの書き換え
  • この世に3機しか存在しない最強の兵器への対策プログラム

等を行うことが出来るスーパーマンで、イケメンボイスで妻子持ち、背が低い事を除けば欠点無し。
フリーダムウォーズの作中においてナタリアとかいう役立たずを差し置いて最もパノプティコンに貢献した人物でした。

正直ユリアン一人でパノプティコンは解放される気はするのですが、登場人物たちはそこまで頭が回らない模様。ユリアン自体も戦闘に参加出来ないNPCということもあり、エンディングに繋がるメインストーリーには関わらないまま本編からフェードアウト。なんと哀れなことか…。

愛着の湧かないアクセサリ

自身のパートナーとして派遣される人型兵器アクセサリ。
機械音声のため自分で言葉を設定できるという素晴らしい仕様を引っさげて登場、フリーダムウォーズの目玉とも言えるシステムの一つです。
ですが残念ながら私はこのアクセサリに愛着を持つことが出来ませんでした。

理由の一つ目としては世界観との兼ね合い。
アクセサリはパートナー兼パノプティコンの人型監視カメラ。何か違法行為があるたびにアクセサリを通じて刑期が加算されます。これでは愛着が涌くどころか芽生えるのは殺意。
ゲーム序盤にアクセサリを改造し監視システムをごまかせるようにするというストーリーがあるのですが、そこでもっと上手いこと出来たのでは…。

そして二つ目がアクセサリが戦闘不能になった際の過剰な演出。
倒されたアクセサリはそのまま放置しておくと敵勢力に奪われてしまうため警告を出してくれるのは嬉しいのですがそれが過剰すぎる。画面の大部分が黄色いアラート色で埋まり視界が悪化するのはどうにかならないのか。

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