ドラゴンズクラウン レビュー|ヴァニラウェアの傑作ハクスラゲー

公開日: : 最終更新日:2014/01/17 アクションRPG , , ,

PS3、Vita専用ゲーム、ドラゴンズクラウンのゲームレビューです。


どんなゲームなの?

ドラゴンズクラウンは制作ヴァニラウェア、販売アトラスの2DアクションRPGです。
拠点と迷宮を行き来するアイテム蒐集型のハクスラがメインコンテンツとなっております。
PSVitaが発表された時期に本作も発表されましたが、ようやく2013年7月25日に発売されました。

高解像度で描かれる2Dグラフィック

3Dが主体のこの時代に時代錯誤じゃないかと思う方もいるとは思いますが、そこは流石のヴァニラウェアのグラフィッカー達。
ハードの解像度が上がったにも関わらずハイクオリティに仕上げられており、粗を感じさせません。
キャラクターアニメーション一つ一つにも拘りを感じます。
初回特典版にはイラスト資料や、キャラクターのアニメーションのカット等が掲載されたアートワークが付属していますので、欲しい方は無くならない内にお早目にお求めください。

美しいがゲームグラフィックとしては最適化されていない

一つ残念な点を挙げるとすれば、キャラクターが背景と馴染んでいるため自キャラを見失ってしまうことが多々あること。混戦時は特に注意が必要です。倒した敵の死体がなかなか消えないことも合わさり、とにかくごちゃごちゃしてしまいます。
一応自キャラ足元にサークルが表示され見分けることは出来るようになっているものの、同キャラ4人のパーティー等になってしまうと、どれを操作しているのかまずわかりません。

朧村正の反省点はしっかりと活きている

同じヴァニラウェア製作ゲームである朧村正では、グラフィックは美しいものの、似たような背景ばかり続いて飽きるという意見がありました。ドラゴンズクラウンではこの欠点が解消、同じダンジョンでもエリア移動するごとに見た目も大きく姿を変えるため使い回し感は一切ありません。特殊なギミックが用意されていたりなど、最後までエリアの一つ一つが新鮮です。
しかし、それはストーリークリアまで。
ゲームの性質上、同じマップを何度もプレイすることになってしまうため、やり込んだ方は飽きてしまう可能性が高いです。

基本的に横に広がるマップで構成されているため、上へ下へといった探索感は薄いです。
これはベルトスクロールアクションである以上仕方がないことですね。
とはいえマップの所々には隠し部屋があったり等、探索要素はゼロではありません。

TRPGライクなストーリー進行

竜を操ることが出来るという至宝、ドラゴンズクラウンを巡るストーリーが語られる本作ですが、ゲームマスターが状況を語りながら進行するというTRPGのような一風変わったものとなっています。
キャラクター同士の会話は一切なく、ナレーションのみで淡々と進行していくため好き嫌いは分かれそうです。

ナレーション・・・ゲームマスターボイスは日本語と英語を選択することが出来る他、特定条件を満たすことで各キャラクターを担当している声優のボイスに切り替えることも可能です。
条件はその声優が担当しているキャラクターでゲームクリアを目指すだけ。
クリア後、店で1,000,000ゴールドという大金を払うことでアンロックすることが出来ます。

ゲームクリアまでどれくらいの時間がかかるかは人によって様々だとは思いますが、他のゲームと比べると短めです。とはいえボリュームが無い訳ではありません。エンディングまではチュートリアルと言われるほど、ハクスラゲーとしてのボリュームは充分。
ただしどうしてもストーリーメインで購入した方はボリューム不足を感じてしまいますので、そこにはご注意ください。
確かに素晴らしい世界観ですので、この舞台で語られる物語をもっと楽しみたいという思いは感じました。

他のプレイヤーとオンラインで協力プレイ

ネットワークやアドホックを通じて最高4人と協力プレイすることが出来ます。もちろん無料で回線も安定。
特定の状況下で表示されるメッセージも自由に設定出来るなど、細かいところにも手が入っています。

唯一の欠点はオンラインプレイ解禁まで結構な時間がかかるということ。
迷いの森というステージをクリアすることでオンラインプレイが解禁されるのですが、初プレイの場合ではそこまでに大体3時間から4時間ほどの時間が必要です。
購入後すぐにプレイすることは出来ませんのでお気を付け下さい。

ネットワーク環境が無い方も、冒険中に手に入る遺骨を寺院で蘇生させることで、NPCとして連れ歩くことが出来ます。とはいえNPCは装備変更不可かつレベルアップもしません。使い捨てのような存在のため、愛着が湧きにくいのは残念。
一回街へ帰還するとパーティーが解散されてしまい、再び編成しなおさなければならないのも手間でした。

迷宮にもぐってハック&スラッシュ

ストーリーとは別のもう一つのお楽しみ。
それが強いアイテムを手に入れるためのハクスラです。
このゲームで一番面白いところは、やはり冒険から帰還後のアイテム鑑定の瞬間でしょう。

ドラゴンズクラウンで入手できる武器や防具にはランダムで付加効果が付く場合があります。
入手した時点では未鑑定の状態で能力を知ることが出来ませんが、アイテムにはEからSまでのランクが設定されており高ランクアイテムほど強い効果を持っているため、簡単な判別は可能です。
冒険終了後、お金を払って鑑定することで初めて性能を知ることが出来ます。

一回の冒険にかかるプレイ時間が絶妙

ドラゴンズクラウンではルート分岐が二つずつ存在するステージが9個存在します。
さらに難易度がノーマル、ハード、インフェルノと用意されているため、遊ぶことが出来るステージは実質54ステージ。

それらの1ステージにかかる時間が5分から10分ほどのため、空いている時間にサクッとプレイすることが出来ます。
連続してプレイすることで獲得アイテムの質が上昇するのですが、全ステージを連続プレイしたとしても約1時間と、プレイしやすい作りになっています。

装備スロットの数、共有倉庫などシステム面でも大満足

ゲーム中かばんと呼ばれるアイテムを購入することで装備スロットを最高9枠まで増やすことが出来ます。
武器には耐久度が設定されており、壊れてしまうと威力を発揮できなくなってしまいます。
街で修理することは出来るものの、前述したように連続冒険にボーナスがつく為、複数の装備スロットは必須。

この装備スロットを増やすことが出来るかばんはゲーム内の店で2000で購入することが出来ます。
スロット増加のコストがとにかく軽いのはノンストレスです。

このようなハクスラゲーでは当たり前なのですが、もちろん共有倉庫も完備。
アイテムは最高500個まで保存可能で、同じセーブデータのキャラクターごとにやりくりすることが可能です。

ランダムダンジョンでハクスラ

ゲームクリア後にエンドコンテンツとして混沌の迷宮と呼ばれるダンジョンがアンロックされます。
全9階層からなるこのダンジョンは入るたびに構造が変わる、いわゆるランダムダンジョンです。難易度ごとに挑める階層が制限されているため、最深部まで到達するには最高難易度であるインフェルノで挑まないといけません。その最深部には隠しボスも存在するため、ゲームの最終目標としてはその敵を倒すこととなるでしょう。

他ダンジョンでのアイテム堀りを無意味にするカオス装備

このダンジョンでは特定階層をクリアすることでカオス装備と呼ばれる固有能力がついた装備品を入手することが出来ます。この固有能力は独自のもので、他の装備に付与されることはありません。
問題なのがそのカオス装備に付与される固有能力がとにかく優秀であること。

カオス装備には固有能力のほかにランダムでいくつかの特殊効果が付与されるため、最強を目指すにはカオス装備をひたすら集め欲しい能力を厳選する必要があります。通常マップで手に入るアイテムにはどう転んでもカオス固有能力がつかない為、集める意味が無くなってしまうのです。
どんなに強いSランク装備も霞んでしまうほどの能力は付けるべきではなかったと感じました。

総評

ベルトスクロールアクションとハクスラゲーが融合したこの作品。アーケードゲームで稼動していたダンジョン&ドラゴンズ等のゲームが好きな方には手放しでお勧めすることが出来ます。
基本的なシステムも整備されているためハクスラゲーとしても問題なし。敢えて言うのであればエンドコンテンツであるダンジョンがランダムダンジョンというのが残念でした。装備を集め各ステージごとに対策を立てた装備セットの意味が無くなるのは謎仕様。汎用性重視の装備の方が尖った装備より有能になってしまいます。

キャラクターごとの差別化もなされていて、特定の職が強すぎる、弱すぎるといったこともありません。巷ではアマゾン最強、エルフ最弱など色々言われていますが、致命的に弱い職は存在しません。エルフソロでインフェルノ一周も問題なくクリアできました。
スキルポイントの振り直しが可能になるアイテムも手に入りますので、序盤から最適解を考えてビクビクする必要もありません。

オンラインもとても賑わっていますので、この暑い夏は是非このドラゴンズクラウンでお過ごしください。

ドラゴンズクラウン
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