牧場物語 つながる新天地 レビュー・評価・感想

3DS専用ソフト、牧場物語 つながる新天地のレビュー・評価・感想まとめです。

牧場物語 つながる新天地

作品概要

牧場物語 つながる新天地は牧場経営スローライフシミュレーションゲームである牧場物語シリーズの第27作目となる作品です。ニンテンドー3DSでは牧場物語 はじまりの大地に続き二作目となります。

長く続いているシリーズですが、本作では初めてプレイヤー意外の牧場主が登場。また通信機能により他のプレイヤーの牧場で遊んだり等、タイトル通り『繋がり』を大きく意識した作品となっています。
前作で好評だったカスタマイズ要素はアレンジされてはいるものの続投。システム面は正統進化しているように感じられました。そのため前作、牧場物語 はじまりの大地を楽しめた方は間違いなく本作も楽しく遊べることでしょう。詳細なレビューは以下を御覧ください。

ゲームテンポの細かな改善

シリーズ恒例の悩ましい点が存在していた牧場物語シリーズですが本作では大きな改善点が。

畑管理の手間が大きく軽減

畑を一マス一マス耕し、種を一マスずつ撒き、同じく一マスずつ水を撒く。これがシリーズ恒例の農耕作業でした。それが牧場物語 つながる新天地では9マスまとめて作業をすることが出来るように改善。

時間がリアルタイム進行していく牧場物語シリーズでは一分一秒が大事なハイスピードスローライフゲーム。本作をプレイしたら過去の作品をプレイすることが出来なくなるかもしれない、それぐらい快適の一言です。

移動速度の大幅増加

プレイヤーが操作するキャラクターの移動速度が大幅に上昇しました。その分マップがかなり広大になっているため、かかる時間はそれほど変わらないものの体感のストレスはかなり減ったように感じました。
またニンジンを消費してしまうものの、各地の馬小屋から街の各所へファストトラベルすることが出来るようになったのも嬉しい仕様です。ゲーム序盤は使用することは出来ませんが、マップ移動の煩わしさが解消されるのはかなり嬉しいもの。

個人的に気になったのはマップの広さより、マップの段差。特に街の中心部。一見通行可能に見える道が通れないということが頻繁に発生するのは…結局回り道をしなければならず多少不便に感じました。

自由度に迷子になる可能性が

牧場物語 つながる新天地にはこれと言った目的が用意されているわけではありません。
ゲーム内実績としてトロフィー収集と言ったプレイの指針となるものは存在するものの、基本的には自分で目標を立ててそれに向かって牧場を運営していくというゲームです。
人を選ぶシリーズであるのは確かですが、動物・作物のコンプリート、ファッションの充実・建築物全作成・全住人と仲良くなどなど、できることが豊富に存在しますので自由度は高いので合う人にはとことん合う作品でしょう。少なくとも過去シリーズのファンの方であれば、間違いなく手に取るべき作品だと思います。

豊富なキャラメイク要素

他プレイヤーと繋がることをメインに据えたためか、キャラメイクが充実しています。
顔の設定や髪型・髪色の設定、複数分けられた服装のパーツなど、細かく設定することが出来るのはキャラメイク好きには嬉しい仕様。更に男主人公で女性の髪型、女主人公で男性の髪型なども使用可能であることもポイント。

名前や牧場名もいつでも変更可能なため、本名プレイをしていても安心。

段階的に楽になっていくゲームバランス

お金がかつかつである序盤は辛いものの、施設や出来ることがアンロックされていくに連れてゲーム進行が楽になっていくのはこれまで通り。本作の基点となるのは秋のサファリ解放からでしょうか。

施設や道具を作成するために必要な材料の鉱石が秋から入手可能になることで、一気に環境が変化します。鉱石類は売却しても結構な額のお金になるのもポイント。
逆に言うと秋まではどうしても辛い日々が続きます

本作では体力が低く設定されており、一日内に多くのアクションを取ることが出来ません。体力は料理を食べることで回復させることも可能ですが、ゲーム序盤はレストランで使うお金も惜しい状態。ひたすら川へ潜りまれに手に入る宝石や鉱石を売ってその日を凌ぐ海女物語状態。

異様に高い物価

序盤の大変さの理由の一つとして物価の高さが挙げられます。こちらの一日の稼ぎに対して、商品価格が異様に高いのです。更に店で売っている商品の需要が高いこともあり必然的にお金は出て行く一方となってしまいます。
毎日貧困にあえいでいるプレイヤーの目の前をお嬢様キャラエリーゼが馬に乗って現れた時は心が折れました。

秋になれば一転お金が稼げるようになるため、今度は大味なバランスに。もう少し丁寧な貨幣バランス調整がされていれば良かったのですが…

首を傾げる陣取り合戦

牧場物語 つながる新天地からの新要素として用地の陣取りが加わりました。

  • 年間行事対決
  • 貿易出荷額対決
  • 貿易出荷数対決
  • 出荷種類数対決
  • 話し合い

などの勝負に勝つことによって、植える作物が限定されている専用エリアを一定期間入手することが出来ます。

が、この陣取り合戦、正直必要なかったのではないのかというのが正直な感想。

どうしても運が絡んでしまう点

陣取り合戦で対決を行う場合、相手のスコアを結果発表まで知ることが出来ません。ここで問題なのが相手のスコアがランダムであること。貿易出荷数対決を行った際に200の出荷数で勝てたこともあれば、600の出荷数で負けてしまうこともありました。

ロードをすれば結果が変わるため何度もやり直すことは出来ますが、牧場物語のようなゲームでリロードもどうなのか…。

エリア確保の目的

陣取り合戦で手に入れた土地は、多少の品質ボーナスが付くとのことですが、それを目的に対決を行うことは少ないです。
では何のためかというと、陣取り合戦で勝利することが新たな作物の種販売の条件だから。

実際のところ、時間の問題や体力の問題もあり、手を入れることが難しいというのが現状。プレイヤーの牧場から距離が離れていることも不便さに拍車をかけています。

出荷に関してのUIが劣化

牧場物語シリーズでは収穫した作物を出荷して生計を立てていくことになるのですが、

  • 貿易の仕様
  • 一括売却出来ない

以上2つの理由から不便になっています。

貿易の仕様

牧場物語 つながる新天地では街の広場にやって来た各国の貿易商に直接アイテムを売却することで出荷することが出来ます。貿易先はゲーム進行とともに増えていく他、需要と供給の関係があり価格レートが変動するという面白い仕様が追加されました。貿易先別にアイテム出荷数を確認することが出来るのも良ポイント。

問題は

  • 貿易商は毎日居るわけではないこと
  • ゲーム序盤は一国しか取引先がないこと

この2つが合わさることで発生します。要は一番お金が必要なゲーム序盤に、出荷できない日が続いてしまうのです。
序盤お世話になる貿易相手であるシルクロード国の貿易商が街にやって来るのは週に2,3回程度。つまり約3日の間を無収入で凌がなければいけません。必然的にレストラン等を利用することが出来なくなり、農耕や牧畜、採取が終わり次第すぐ寝るという地味な毎日を送ることになってしまいます。

ゲームが進行し、貿易先が増えてくればそのようなことは減るものの、その頃には毎日の出荷の必要がなくなるというジレンマ。

一括売却できない

売りたいアイテムをチェックし1ボタンで一括で売却する。当たり前の操作であるこの一括売却にまさか対応していないとは。
出荷したいアイテムを選択、出荷数を選択、最終確認、ここまできてようやくアイテムを出荷することが出来ます。これを出荷したいアイテム種類数行わなければならないという無駄な手間がかかります。

総評

わりと酷評したものの、昨今の牧場物語シリーズの中では一番面白いという評価が妥当。牧場物語 はじまりの大地から良い具合にシェイプアップされています。
その一方で不親切さが目立っていることも否定できません。特に慣れていないプレイヤーはゲーム一年目では出来ることがかなり少ないのではないかという懸念があります。チュートリアルがゲーム序盤に凝縮され、すぐに自由度が広がるのは経験者にとっては良いものの、初心者は置いてけぼり感を食らってしまいます。シリーズ経験者は満足できる出来だとは思いますが、初心者が本作からシリーズを始めるとゲーム序盤で投げ出してしまわないかが心配です。

よくどうぶつの森シリーズと比較されることが多い牧場物語シリーズですが、似て非なるものなのでご注意ください。牧場物語はリアルタイム進行ではありませんし、スローライフではありますがスローテンポではありません。同時にルーンファクトリーシリーズとも全くの別作品だと思って頂いて結構です。

ゲーム全体としての難易度は確かに上がってはいますし不親切な部分はあるものの、農耕・牧畜にかかる手間やストレスが大きく軽減されているのは大変魅力的。価格もお求めやすいので、興味を持たれた方は本作から牧場物語の世界を体感してみるのも良いでしょう。

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