A列車で行こう3D レビュー・評価・感想

公開日: : 最終更新日:2014/02/21 シミュレーション ,

3DS専用ソフト、A列車で行こう3Dのレビュー・評価・感想まとめです。

作品概要

A列車で行こう3Dは、ARTDINK開発の都市開発シミュレーションゲームです。プレイヤーは鉄道会社の社長となり、街に交通網や子会社などを設立し、シナリオごとに設定された目標を目指していくことになります。

鉄道会社の社長とはいえ、できることは様々。駅を作り線路を引いてハイ終わり、というわけではありません。

  • 交通網を整備して人を集めたら、駅の前に巨大デパートを建てて集客。
  • 電車が走れない山奥へはバス路線を引く。
  • 株取引で一攫千金

などなど、経営シミュレーションゲームとしてかなり深い作品に仕上がっています。

ゲームのベースとなっているのはDSで発売されたA列車で行こうDS
PCで続いているシリーズとは勝手が大きく違っていますのでご注意ください。

経営シミュレーションに重きを置いているのがこちらのDSシリーズですので、ゲームとしてのやりごたえは段違い。
グラフィック面ではPC版シリーズに負けてしまうものの、ゲームとしての面白さは圧倒的にDSシリーズの方が上と断言できます。

前作からここが進化した!!

A列車で行こう3Dは前作A列車で行こうDSの正統進化作品。
基本的なシステムは同じですが新たな要素も追加されています。

豊富な産業数

前作では資材の運搬しか用途が無かった貨物要素が大幅強化されました。
新しく

  • 農産
  • 水産
  • 木材
  • 石油
  • 石炭

の資源が登場し、対応した場所へ輸送することで利益を得ることが出来るようになっています。
もちろんこれらを使わなくとも利益を上げることは可能ですが、効率のよい輸送ルートを思考するのがとても面白い。

これらの資源と相性の良い子会社も存在するため、伐採所の近くに家具工場を作って…などなど、考える余地が大きく増えてゲームとしての面白さも増加しています。

不満を上げるとすれば産業施設をひと目で探すことが出来ないことでしょうか。
レポート画面から産業別の取引価格表を出すことで初めてライトアップ表示されるため、プレイしているマップに慣れるまで少々大変でした。

道路や駅を彩る装飾品が大幅追加

やはり自分だけの街作りが楽しいA列車で行こう3D
本作では、道路に街灯やガードレール、片側二車線の道路や立体交差点などの装飾要素が追加されました。
ゲームとしては影響のない部分ではあるものの、細かいところまでこだわりたいプレイヤーは多かったはず。
学校近くの道路にはガードレールを設置して…など色々な使い方が考えられますね。

3Dカメラモードを起動すれば、自分が作った街を実際に歩くことも可能です。
もちろん3Dマップにもこれらの装飾は反映されます。

スクリーンショットも簡単に撮影することが出来るので、ブロガーの方々も大喜び。

時代の概念が追加

これまでは単なる記号に過ぎなかった年に意味が出来ました。
時代の移り変わりによって、街に建つ建物が変化するようになったほか、経年劣化システムが追加。
古くなった列車や建物は維持にかかるコストが増えるため定期的に新しいものを作らなければいけません。

時代の変化が影響を与えるのはそれだけでなく、各種資源の需要供給バランスも大きく変化します。
一度産業ルートを確立させた後は放置で良かった前作のようには行かず、定期的に構成を見なおす必要が出て来ました。

また各種時代に沿った

  • バブル景気
  • 消費税導入

などのサブイベントも追加され、経済バランスが大きく変化していきます。
ゲームとしてはかなり忙しくなりましたが、ゲーム性は大きく増しています。

NPCの会話も時代に沿ったものとなりVHS vs β戦争等が行われていたりしてニヤリ。

コンストラクション機能もパワーアップ

地形からオリジナルシナリオを作成することが出来るコンストラクション機能も大幅パワーアップ。
ランダム生成機能もあるため、無限に遊びつくすことも出来ます。

本作のコンストラクションモードで嬉しかった機能が2つ。

一つ目は会話イベントの作成。
ゲーム中に登場するNPCを使って自由に会話イベントを作成することが出来るようになりました。
イベント発生条件も細かく作ることが出来るため、自分だけのシナリオを作ることが出来ます。

そして2つ目はシナリオ配布機能。
作成したシナリオはSDカードに出力が可能で、インターネットを通じて他のプレイヤーとやり取りすることが出来ます。
力作のシナリオを他のプレイヤーに遊んでもらったり、他のプレイヤーが公開しているシナリオをダウンロードしてプレイしたりと、いつまでも遊ぶことが出来ます。

評価の高いユーザーシナリオを皆で競い合いながらプレイしたりなどゲームの幅も広がりそうです。

ゲーム性は複雑に

比較的シンプルだった前作と比べるとパッと見のゲームシステムは複雑になったような印象を受けます。
ダイヤの設定も回送時間などの要素が追加され、設定できる項目が多くなったため慣れないうちは何をすればいいのか分からなくなる場合があるかもしれません。

  • 需要供給バランスによって販売価格が変化するため常に気を配らなければ行けない産業
  • 街の発展状況により駅ごとに生まれた需要
  • 定期的に技術開発が必要になる経年劣化要素

など、理にかなっている要素が数多く追加されたため、赤字経営に陥りやすくなりました。
リアリティある調整になっているため、慣れないとゲームシステムは難しいです。

チュートリアルシナリオで初心者も安心

確かにゲームシステムは複雑になったものの、その分チュートリアルは充実しています。デフォルトで用意されているシナリオを3つ使って、丁寧にゲームシステムを解説してくれるのは好評価。
チュートリアルごとに操作可能な要素がアンロックされていくため、間違った操作をしてしまうこともありません。

ユーザーライクなチュートリアルではありますが、本作品の目玉であるコンストラクションモードをアンロックするためにはチュートリアルシナリオを全てクリアする必要があるので、逆に慣れている方はじれったさを感じてしまうかも。
とは言えチュートリアルシナリオなのでクリア条件は簡単。慣れている方はある程度路線を引いてしまえば後は放置でクリアできるバランスです。

ユーザビリティには多少の難あり

時間泥棒と言えるくらい熱中度の高いゲームなのですが、ユーザビリティには多少の難があります。

特に気になったのがマップの角度を変えるためのL・Rボタン。
一回押すたびに90度ずつマップ表示が回転するのですが、切り替わるまで5秒ほどの時間がかかります。
駅などを配置している時向きを変えようとしてうっかり押してしまうケースが何度かあり、その度にじれったい思いをしてしまいました。
回転機能以外にも微妙なウェイトがあったりなど、サクサクとした操作が可能だった前作と比べると大きくテンポダウン。
ゲームシステムが複雑化し、管理する要素が多くなったこともあり、気になりました。

また前作同様、街の発展待ちや収入待ちのため、放置プレイをせざるを得ない場合があります。
ゲーム内タイマーやスリープ時時間経過機能などで放置すること自体は問題なく可能ですが、前作と比べるとゲーム内一日の時間が長くなったため、同時に待ち時間も増えてしまっているため注意が必要です。

総評

発売延期された時は一抹の不安を覚えたもののそれは杞憂でした。
前作ファンなら買って間違いなし!の安定したクオリティです。多少の不満点も気にならなくなるほど熱中してしまいます。
時間を忘れてこんなにもプレイしたのはCivilization4以来でしょうか。

タイトルで損をしている気もしますが、このゲームは都市開発シミュレーションであって実在車両が好きな鉄道ファン向けの作品ではありません。
各種シナリオは架空の地名ですし、実在車両は一台も登場しませんのでご注意ください。
シムシティシリーズのような街づくりゲームが好きな方には是非騙されたと思って一度遊んでほしい名作です。

A列車で行こう3D オリジナルサウンドトラックCD 付

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